AM 10:15 日本人墓地、大山、ペリリュー神社、戦争博物館、旧日本海軍司令部跡
平和記念公園ほか
AM 16:00 コロール小学校(ホストファミリー対面式)
1月7日は、朝からボートで1時間かけて移動し、太平洋戦争の激戦地ペリリュー島を目指しました。移動中、船上から眺めるパラオの海はエメラルドグリーンで、深さによるコントラストが美しく、小さな無人島が海面に点在している景色が印象的でした。
ペリリュー島では、戦死した日本兵及びアメリカ兵が隣り合わせで埋葬されている墓地をはじめ、当時のまま洞穴に残っている日本軍の大砲、攻撃を受けて動かなくなった戦車や零式戦闘機、上陸に使われたアメリカ軍の水陸両用戦車など、当時のまま残る戦争の痕跡を巡りました。戦車やゼロ戦を食い入るように熱心に観察する研修生もいました。
日本軍総司令部跡は天井が崩壊している部分もあり、アメリカ軍の攻撃の激しさを想像させられましたが、密林の中にたたずんでいる強固な躯体は今なお健在であり、当時の日本の建築技術の高さにも感心させられました。
日本軍の通信施設であった建物は砲撃により側面に開いた大きな穴が塞がれ、現在は戦争博物館として活用されていました。展示されている戦闘の写真や遺留品を見ると、この島で戦死した双方の兵士はどのような心境であったかと考えさせられました。
ペリリュー島を離れる前に、日本政府が造った平和記念公園を訪れ、昼食のお弁当を食べました。海岸に面した公園には大きな慰霊碑が建っており、慰霊碑から眺める海の遥か北方には日本があるとのことでした。
ペリリュー島から戻った研修生はコロール小学校に向い、2泊のホームステイをさせていただくホストファミリーとの対面式に臨みました。ホストファミリーを待つバスの中には、にわか勉強でパラオ語のあいさつを必死に覚えようとする研修生の姿がありました。続々とホストファミリーの車が到着し、地元テレビ局や新聞社の撮影スタッフもやって来ました。
バスから降りた研修生は、ホストファミリーの子どもたちと向かい合って整列し、訪問団を代表して彦坂団長からホストファミリーの皆さんへご挨拶をいたしました。自分はどの子の家に行くのか、どんな生活が待っているのか、研修生にとって一番緊張する場面だったことでしょう。
ホストファミリーとのフィッティング作業に多少のトラブルもありましたが、無事それぞれのホストファミリーとの対面を果たした頃には、研修生の緊張の表情は笑顔に変わっていました。
後日、地元新聞の一面を飾ることになった集合写真を撮り終えた後、ホストファミリーの皆さんが事前に準備して下さった「おしるこ」をご馳走になりました。パラオではお祝い事があると「おしるこ」を振る舞う習慣があるとのことで、紙コップに盛られた「おしるこ」は見た目も味も日本のそれと全く同じでした。日本統治時代に伝わった日本の習慣が今でもパラオで受け継がれていることに驚きを感じると共に、パラオの人々に強い親近感を覚えました。
日本人墓地 |
日本海軍総司令部跡 |
ペリリュー神社 |
日本軍戦車(三菱重工業製) |
日本軍の零式艦上戦闘機 |
ホストファミリーとの対面式 |
みんなで記念撮影 |